365日働く母さんと起立性調節障害の息子とのブログ

働きながら起立性調節障害の息子さんと奮闘する母さんのブログです

起立性調節障害の息子の新しい「社会」

f:id:hataraku365:20221208204852j:image息子と話し合い、9月から学校を休むことに決め約3ヶ月が経過した。現在も継続して休んでいる。だんだん、学校の友人たちとの関わりが減ってきたように見える。思春期の息子にあまりその辺を聞いても煙たがられるだけなので本人に聞いた訳では無いが友達が家に遊びに来る事が無くなった。担任の先生からの連絡も全く無くなった。もし連絡があったとしても息子には何も変わりは無く話す事は特に無いのでそれはそれで困るか…とは思うが何となく寂しい。少しずつ息子の元々居た「社会」から離れていっている。これは息子の選択なのだろう。

今はオンラインゲームの中が息子の「社会」だ。思春期の息子が何でも私に話す事は無くなったが時々息子が私と話したい気分の時があり、そんな時は息子の現在居る「社会」について色々と話してくれる。基本的には小学生、中学生とよくゲームをしている。多くはないが時より大学生、社会人ともゲームをしているらしい。チーム戦になると仲間の動きを見ながら攻めるのか守るのか自分がすべき戦術をその都度決めて動く。たまに仲間に自分のポイント重視で周りの動きを見ずにめちゃくちゃにする人が居るとガッカリするらしい。あいさつみたいな合図、了解の合図、謝罪の合図、そういうものも存在する為そういう事をゲーム中にしていく事でチームの団結力が生まれていくそうだ。

この前は30代の会社経営をしているという人とゲームをしたということを話してくれた。その人に起立性調節障害の為不登校状態であることや勉強は全くしてないことを話したら、➕➖✖️➗これさえできれば何とかなる、と励まされた、とのことだった。学校を長期間休み授業を受けられていないことや勉強をしていないことに不安があるのだろう。その話の最後に息子が、僕はやってみたい事がある、と言った。自分で家を建てる事、設計、材料集め、建築まで全部自分でやる、これをやりたい、とのことだった。思い返せば幼い頃から何かを作る事が好きだった息子。まずはレゴからはじまった。レゴは小6まで遊んでいた。保育園の時はハサミやカッターが好きで色んなものを切り刻んで遊んだ。そのうちに私が使う包丁に興味を持ちきゅうりの輪切りにハマり毎日きゅうりを刻んでは食べた。子供用の包丁を買ったが切れあじが悪いとのことで結局は私が使う包丁を使っていた。4歳のお誕生日プレゼントは工具セット。その頃はノコギリにハマり家にたまたまあった木の板の切れ端を何回も切り、トンカチでひたすら釘を打ち付ける、そんな遊びをしていた。現在の息子がやりたい事の話を聞いて幼い頃の息子を思いだした。何か遺伝子に組み込まれたものがあるのだろうな、と思った。今はひたすらゲームばかりをしている息子。思うように動かない体に落ち込む日々、いつになったら俺は治るんだー、と叫ぶ日もある。息子が作った新しい「社会」で知り合った方のお陰で息子に希望の光が少し見え、オンラインは今は彼の大切な居場所なのだと思った。この息子の話を聞いて私自身も考えた事があった。子どもが落ち込んだ時、希望が持てない時はひょっとしたら子どもが小さい頃に好きだった事が立ち直るヒントになるのかも知れないと思った。息子が病気になり、元気な頃の息子の写真を見る事が辛くてずっと見れなかったがこれを機に少しずつ見返してみようと思う。