365日働く母さんと起立性調節障害の息子とのブログ

働きながら起立性調節障害の息子さんと奮闘する母さんのブログです

カウンセリング3回目…受けたくない!

夏休みが明けてすぐ3回目のカウンセリングの予約をしていた。あまりカウンセリングに乗り気では無い息子。一週間ぐらい前からカウンセリングがある事を伝えて意思確認をしていた。面倒だけど行っても良いよ、そんな返答だった。

カウンセリング当日、仕事を抜けて息子を迎えに行く。カウンセリング行くよ、というと、えーー、行きたくない、もう治ったから受けない、と言い出した。私の気持ちとしては、夏休みが明けて学校にほとんど行けていないのでその不安な気持ちなどをカウンセリングの先生が上手くほぐしてくれたら良いな、と思っていた。でも息子は行きたくないオーラを全身から出していた。色々と話して何とか車に乗せた。車中、無言。病院に着けば諦めてカウンセリングを受けるだろう、と何となく思っていた。病院に着くが全く車から降りようとしない。予約時間が迫り私がだんだんイライラとしてきた。色んな言葉が頭に浮かぶがどれも息子を攻め立てる様な言葉。深呼吸をして言葉を飲み込む。

何で受けたくないの?と、息子の顔を見ると泣いていた。私が言葉で言わなくても攻める様な雰囲気を出し続けていたのだろう。せっかく心を治すためにカウンセリングに来ているのにこんな事では意味がない、と我に帰る。どうしたの?何で泣いているの?、と言っても答えない。もう一度深く深呼吸する。どうしようか、と考えている時に、不登校専門の先生が言っていたオープンクェスチョン、クローズドクエスチョンお思い出した。思春期の男の子は思いを言葉にする事が苦手な場合がある。オープンクエスチョンでざっくりとした質問をしてしまうと本人も答えにくい。そんな時はクローズドクエスチョンでいくつか選択肢を上げそこで選んでもらうと良い、という事を思い出した。なるべく深刻にならない様にクローズドクエスチョンを使い聞くことにした。

タラン!質問です。なんで今日はカウンセリングを受けたくないのでしょうか?

①先生が苦手

②体調が悪い

③カウンセリングが嫌い

さぁ、どれ?と聞くとしばらく無言だったが、どれも違う、と首を振った。

次の質問です。では、どうしたらカウンセリングを受けれるのでしょうか?

①今日はたまたま受けたくなかったが1ヶ月後は受けられる。

②ジュースでも飲んで少し休んでから受ける。

③一生受けたくない。

さぁ、どれ?と聞くとしばらく無言。その後どれも違う、今日はお腹が空いている、あとカウンセリングを受ける時間帯をもっと早くして欲しい、と言われた。

と、いうことは今日は受けないという事で話を進めて良いですか?と聞くと頷く息子。

私の選択肢は全て的外れだったが、息子が今日はカウンセリングを受けないという気持ちは私にしっかりと伝わり、私はそれを受け入れる事ができた。病院の売店でお腹が空いている息子に食料を買ってきて渡した。その後小児科外来に行きカウンセリングを受けられない事を受付で伝えた。するとカウンセリングの先生が出てきてくれてお母さんだけでも良いので息子さんの今の状況を話してもらえませんか、と言われた。

ほとんど学校へ行けてない事や、学校は病気に対して理解がある事、友人とは時々遊べている事、主人が病気に対して理解が無いことなどを話した。話しているうちにいつの間にか私が泣いていた。泣くつもりなんてなかったのに涙が溢れてとまらなかった。色々と話を聞いて下り私のカウンセリングをしてもらった様な感じだった。帰る頃にはすっきりとした気持ちになった。私自身、カウンセリングを受けることは初めてだったが自分の思っている事を話して受け止めてもらえるって良いな、と思った。息子の話しを聞き受け止められる様になろうと思った。

とても良いカウンセリング体験だった。