だんだん朝起きれなくなって来た。
起きたくなさそうな様子にも見えた。
以前は、目を覚ますために早く起こして、と言っていたが、もう起こさないで、と言われた。
目が覚めたとしても、すぐには起き上がれない。
起き上がると、
目眩する、頭痛い、と訴える。
息子が朝、訴える症状の中で一番多かったのが腹痛だった。
軽い腹痛〜重い腹痛があるらしい。
学校に行く10分ぐらい前になると腹痛を訴え出す。重い腹痛だと動けなくなるが5〜10分経つと自然と治まった。
毎日、送り迎えをしていたが、その短時間の乗車で車酔いしたりする様になり車からすぐ降りれなかった。
ギリギリの時間に学校へ到着する様になった。
保健の先生からは、時間にこだわらず登校して良い、とは言われたものの、
どうしたら良いかよくわからなかった。
本人が毎朝、行き渋る様になるった。
なんとか毎日登校させようと頑張った。
中学卒業後どんな風に将来、進んでいくのか伝えれば行く気なるかもと考え、
公立高校、私立高校、通信制高校、など、わかりやすくイラストになった物を見つけて印刷し、息子に見せて説明した。
そして、中学にちゃんと行かないとその先の高校はみんなと同じ所に行けなくなる、と説明した。
もう僕は、みんなと一緒にいられないの?
と息子が言う。
追い詰めてしまったと気が付く。
また、ある日は、明るく送り出せば良いのかもと思い、調子が悪そうな息子に、大丈夫、大丈夫、すぐ治るっ、と車に無理矢理乗せ学校に連れて行った。
そのほかにも、学校に行けたらスタンプを押す、とか、お小遣いアップする、とか色々提案すが、全て息子に却下された。
ある日の日曜日の夕方、息子が急に泣き出した。
学校行きたくない、、、
どうしたの?何が辛いの?と聞く。
学校のことを思い出すと動悸がして苦しい、
と言った。
わたしも思わず涙が出てきた。
どうしたら良いか分からないが、
このままではいけない様な気がした。
どうしたら良いんだ?
何がいけないんだ?
その後、起立性調節障害について久々にネットで調べた。診断を受けてからは調べてはいなかった。
起立性調節障害、というワードで調べると、私がこれまで調べていてもうわかっている病態のことばかりだった。
その他に、不登校、心、など入れて検索するとわたしの知らなかった事が色々と出てきた。
ネットサーフィン、情報を読み漁る。
情報が足りない、と思い、その日のうちにAmazonで起立性調節障害についての本を何冊か注文。
起立性調節障害の治療に当たっている先生方の本を選んだ。
Kindleを持っていた事を思い出し慌てて充電した。その日の夜に2冊読み上げた。
翌日、2冊届く。
3冊目ぐらいから
だいたいどの本にも書いている内容で
起立性調節障害で注意すべき点が共通していると気づく。
・体の治療
・心のケア
・元々思考に特性があり、学校生活という枠内で生活する事が難しい可能性がある。
治療を開始した事で安心していた私。なんでもっとこの病気について深く調べなかったのだろう。
息子は、身体表現性障害、というわかりやすい信号を出してくれていた。
わたしの意識がガラっと変わった。
もっとちゃんと息子の話しを聞こう。
これまでのわたしは、学校に息子を送った後の車の中で泣いていた。
友達と歩いて登校する同級生をみると何で息子はあそこにいないんだろう、、、
何もしてあげられない無力感。
神様、どうか息子を元のニコニコした元気な状態に戻してくださいー、いつものあの子をかえしてーー!と叫んで、大泣きしてから仕事に向かっていた。
この日を境に泣く事を辞めた。
わたしのできる事をやろう。
息子が楽しいと思える事を毎日しよう。