365日働く母さんと起立性調節障害の息子とのブログ

働きながら起立性調節障害の息子さんと奮闘する母さんのブログです

花の入院生活と、もう一つの病名。

入院の2日目、

学校からもらってきた

大量の教科書を持って病院にむかう。

前日の検査後の息子の姿が脳裏をよぎり、

泣いてるかも、と心配になり、

急いで病院へむかう。

病室をのぞくと、ウッス、とだけいって

スマホをいじっている息子。

なんや、元気やん!

と思わず息子の頭をくちゃくちゃっとした。

 

便利な世の中になり、

今は入院していてもオンラインで学校に参加する事が出来る。

まだ入学した直後で

オリエンテーションばかり。

先生や、小学校からの友人も

画面越しに話しかけてくれていた。

 

初日の検査こそ、本人は、辛そうだったが、

その後の入院生活はとても満喫していた。

私は仕事で

日中顔を出せないことが多かったが、

食事は美味しい。

看護師さんや先生が来て話しかけてくれる。

スマホをいじりたい放題。

折り紙が好きなので作品を作っては看護師さんに披露していた。

検査の時間になると車椅子で連れて行ってくれる。

2日目から、入院最高、と言い出した。

入院中に、CT、MRIや足の神経伝達の検査、脳波、などなど私もした事がない検査を沢山やった。

入院して4日目頃に翌日以降の食事のメニューを自分で選択する機械を発見。

3種類のメニュー中から好きな物を選ぶ楽しみが増えた。

5日目頃、窓側のベッドが空いたので移動できた。

TV、Wi-Fi、冷蔵庫も申し込み退院する頃には息子にとって最高の巣ができていた。

退院の前日には、退院したくないーー、と言っていた。

 

検査は沢山したが

足がフラフラと力がら入らない状態は

治らないが、悪化することもなかった。

院内の移動はほぼ車椅子だった。

転倒すると危ないので、トイレに行く時は必ず看護師を呼ぶよう言われていた。

シャワーをする時は、わたしが付き添うか、わたしがいない時は看護師さんが付き添ってくれた。

 

退院の前日、

検査結果について話す時間があった。

先生から呼ばれ、面談室に行った。

結論からいうと、どこも悪くない。

足の骨、異常なし。

神経も脳も、問題なし。

その時に告げられた病名は

身体表現性障害、だった。

一番最初の先生のお話の通り、

なんらかのストレスで出ている症状、

との事だった。

薬で治る、という物ではなく、

時間の経過とともにストレスが無くなれば

治っていく、そんな病気だった。

どこも悪くなくてホッとしたが、

これからどうしたら良いのか、

と不安が大きくなった。

 

10日間の入院を終えて、

足はフラフラとしているが退院となる。

念のためにと、車椅子を貸してくれるところを看護師さんが教えてくれた。

病名はわかったが、結局は何も治っていない。

新生活、初っ端からの入院。

この入院で10日間も出遅れてしまった。

結局どこも悪くなかったのに入院させて良かったのかなー。

とはいっても、息子が家に帰って来ることはとても嬉しかった。